第29回目は特別版!
現役の美容学生、2020年4月より表参道のroijirに入社予定の奥瀬 一磨をピックアップ。
学生生活と両立しながら、社会人デビューに向けて少し早いスタートを切れるH.company。
そのシャンプー練習に密着しました。
20:00 お店着・店内の掃除を手伝ったのち、練習がスタート
8月にroijirの内定が決まった奥瀬さん。
昼間は学校があるので、平日の夜や休日に週に数日roijirを訪れ、シャンプーの練習をしています。
この日は平日の夜。
お店の営業後に、4月から共に働く先輩方が練習を見てくれます。
今日のモデルは、店長の吾妻仁。
シャンプーはまずメンズのショートから練習をするカリキュラムですが、緊張の色は隠せない様子。
早速、ケープのかけ方に指導が入ります。
「お首は苦しくないですか?」という問いかけが無かったこと・ケープのつける位置などが気になった様子。
シャンプー中にお客様のお洋服を濡らしてしまわぬよう、ケープはしっかりと前で重ね合わせます。
すでに数回の練習を重ねてきているので、この日は制限時間付きでチャレンジすることに。
メンズのショートヘアであれば最大15分。
長く横たわっているのはお客様にストレスを感じさせてしまうため、この時間内で仕上げられるように教えています。
時間を気にしながらも、手元は丁寧に。
焦ってしまうところですが、一つひとつの仕草ごとに、先輩からコメントが入ります。
・しっかりとシャワーが髪の根本にまで届いているか
・シャワーヘッドを置く際、お客様の耳元で大きな音を立てていないか
技術以外のお客様への気遣いも、H.companyでは細かく伝えています。
練習の傍にはメモ帳が。
指摘されたコメントを書き込み、練習前に見直してから毎回の練習に挑むのだそうです。
1回目のシャンプーが終了。
時間は間に合ったものの、耳裏に少し洗い残しが…。
「この間まではもうちょっと上手だったけど、時間を気にして少し雑になっていたかな。(店長吾妻)」
お客様目線でのコメントを、その場でフィードバックしています。
先ほどのシャンプーを振り返りながら、先輩スタイリストがお手本を見せます。
どの部分でどう気をつけるべきだったのか、この日はしっかりと頭に沿わせるシャワーヘッドの持ち方と、ヘッドマッサージについてを重点的に伝えました。
次回の練習の時には同じ指摘をされないようにと、今日もメモは増えていきます。
この積み重ねで、少しずつ技術と気遣いを身につけていきます。
とにかく見る、先輩の技術を真似る・盗む。
時には立つ位置を変えながら。
教えてもらったことを、すぐにやってみる。
少しずつ上達していくことを先輩達に褒めてもらえることで、だんだんと笑顔が見えるようになりました。
教えてもらったことはその場で体に馴染ませる。
そして、回数を重ねていくことが大事なのだそう。
技術以外にも、美容師で悩む方が多い腰痛になりにくい立ち方なども、教えていました。
練習時間は1時間程度。
4月の入社時には新入社員全員がシャンプーの試験をパスし、入社したその日から、営業中にお客様のシャンプー施術をすることが可能になります。
一般的なサロンでは入社してからシャンプーの練習に入ることが多いため、同級生とも大きな差がつきます。これが、H.companyはスタイリストデビューまでの期間が短い理由の一つ。
後編では、内定が決まった奥瀬さんへの入社前のインタビューを掲載します。
数あるサロンの中からH.companyを選んだ理由、そして、彼が目指す美容師像とは。