原宿や吉祥寺のサロンでの勤務経験を経て、H.companyに入社。
マネージャーに昇格し店舗運営に関わったことをきっかけに、新店の代表を任される。
現在は店舗のマネジメントに加え、その地域に合う売れるスタイリストを育てるべく、人材育成にも注力している。
スタイリストからプロデューサーへ。
「H.companyは、社長とそのもとにいるプロデューサーがお店を展開している会社。スタイリストからプロデューサー職につき、お店を任されるケースは珍しくないんです。」
美容師として次のステップに進みたい、そう考えていた頃にH.companyから声がかかった。
吉祥寺のsiesta(現LuTa by siesta&LiCO)に配属され1年半でマネージャー職についた彼は、その半年後にチャンスを迎える。
プロデューサーの1人である堀川が都内の新店を出すにあたって「一緒にやろう。」と声をかけてくれた。
2つ返事で承諾した彼はすぐに物件を探しはじめ、2016年7月に池袋「LOVELEY」をオープン、その代表の座に就いた。
「H.companyに入るときも、この職に就くときも迷いは全くなかったですね。ただ嬉しかった。」
現在は吉祥寺LuTa by siesta&LiCOのマネージャーと兼務しながら、店舗運営や人材育成に重きをおいている。
人を認めることが大切。
目標とするのは、どんな仕事に就いても通用する人材を育てること。
「美容師は特殊な職業のようで、特殊だと売れない。色々な職業のお客様がいらっしゃるから、社会に通用する人材でないと、そもそも美容師としても売れないんです。」
そのために大切にしてきたのが礼儀。
“おはようから変える”ことだった。
「挨拶はまずその相手を受け入れる、認めるということです。接客業においては何よりも大事なことですよね。
僕がアシスタントの頃は、朝出勤したら先にいる人全員に挨拶をして回ることから一日がスタートしていました。」
美容業界の技術水準が上がっている今、全国的に技術力が高いサロンは多い。
その中で長く支持されるサロンをつくるには、スタッフの人間力も大切な戦力となりうる。
自身のもとで働くスタッフには、そういったお客様との関わり方も学んでほしい。
技術習得のカリキュラム作りと同じくらい、力を入れる理由だ。
お客様のライフワークに興味をもつこと。
今の役職についてからも、現場に立つ時間は大切にしている。
「サロンにいる時間以外のお客様の生活に興味をもつことが大事。だから、カウンセリングの最初に髪の話はしません。」
髪型を変えたい、なにか変化が欲しいとおもうきっかけは、サロンにくる当日以前に決まるもの。
なぜそう思ったのか、きっかけは何か、そういった話を先にすることで、本当の要望を引き出しやすくなるのだという。
「同じお客様でも仕事終わりと休日では気分が違うでしょうし、その波長に合わせて接することにしています。」
見て学べることは、技術だけではない。
彼の日々の接客を見ながら育つスタッフには、何事にも意味があることを考えてほしい。
技術も生き方も、我流が一番良いと思える自信をもつために、彼自身も大切にしていることだ。
自分のフィールドは自分で決めてほしい。
H.companyは、若いスタッフでもチャンスがある会社。
それを証明したのが、LOVELEYで働く1人のスタッフだった。
新卒で入社し、1年半という速さでスタイリストデビューした彼は、スタイリスト1年目からすでに全社での売り上げランキングでTOP10に入っている。
「自分が戦うフィールドをどこにするのか、考えて見極められるようになってほしい。どういう美容師になりたいのかを自分で決めることができれば、そのサポートはいくらでもできる。こういう成長株がどんどん増えていくのは嬉しいですね。」
彼が美容師を続ける理由は、大切だと思える人を増やしたいから。
「僕にとって社長の小玉さんやプロデューサー達の存在は大きくて、家族のような感じなんですよね。僕のもとで働くスタッフとも、同じような関係を築いていきたい。そしてそのスタッフが働く場所が、この街だったらこのサロンだよね、っていう長く支持されるサロンであればいいなと思っています。」
1986年生まれ / 美容師歴13年 / 新潟県出身 / 新潟理容美容専門学校卒
instagram : @taikichi13