28歳でH[eitf]を立ち上げ、カフェ経営やアパレルなど様々な事業を行ってきたH.company社長 小玉重太。
全国に24店舗、多くの従業員を率いる彼にとっての美容師という仕事はどのようなものなのか。
そしてもし20代の自分に声をかけられるとしたらどのような言葉をかけるかを聞きました。
一人で稼いでも仕方がない。H[eitf]オープンを決めた理由
地元の大阪で美容学校を卒業した僕は、一度は地元で就職したもののやっぱり東京で働きたいと、働く場所も決めずに上京してきました。
「半年間は大人しくしておけ」という先輩のアドバイスに従いながら、教えてもらうことを全て吸収する勢いで技術習得に打ち込む毎日。
スタイリストになってからも、自分でお店を出そうという気持ちはあまり持っていませんでした。
H[eitf]をオープンしたきっかけは、27歳で面貸しのサロン(施術スペースだけを借りて営業する個人美容師向けのサロン)に移ったこと。
雇われていた時に比べると、時間にはゆとりがあるし給料は上がったのに、なぜか面白くないんです。
後輩の育成やお店を良くしようという動きが無いことを、つまらないと思ってしまったんですね。
インテリアが好きだから家でも建てたら楽しいのかなとも思ったのですが、もうこうなったらお店を作ろう!と8ヶ月で面貸しサロンを辞め、28歳でH[eitf]をオープンしました。
様々な事業を展開した先に、たどり着いたもの
H[eitf]をオープンしたての頃に読んだ本の影響で、自分の人生年表を書いて財布の中に入れていました。
「29歳でスタッフを増やす」「30歳でサロンを拡大する」「32歳でカフェ出店」「34歳でアパレル業に挑戦」雑誌制作・小説を書く・映画を作る…興味のあることが多く、でも何かしらの物作りがしたいというのは一貫していたような気がします。
髪は毎日伸びるからいくら素敵なヘアスタイルを作っても変わらぬ形としては残らないなと、どこか満たされなかったのだと思います。
この年表はあながち外れることなく予定よりも前倒して叶っていたのですが、アパレル業を始めたあたりで気がついたんです。
「美容師の仕事が好きだな」と。
毎日新しい人と出会って2時間ほどの時間の中で自分を印象付けて、一生のお付き合いができるお客様に出会える美容師の仕事ってやっぱり面白い。
ずっと財布に入れていた人生年表を捨てたのは、その時でした。
これからH.companyに入社してくるみなさんへ
僕にとってはスタッフが成長していく姿を見るのは嬉しいし、幸せになってほしいと父親のように思います。
そのために稼げる環境を整えて、1年後にプラスのイメージを持てる職場を作りたい。
それが今の僕にできることです。
もし今20代の頃の自分に何かアドバイスを贈れるとしたら「目の前のことを、普通に頑張れ」と言うのではないかな。
技術も接客も最初からできることではないけど、真面目に美容師をやっていれば人付き合いも上手くなるし、技術はコツコツ練習すれば必ず身になります。
必要以上に自分を大きく見せる必要はないし、目の前のことを一つひとつやり遂げていくことが大切です。
そして何より誰かを傷つけることなく、人を大切にする。
そんな風に生きていってほしいと、声をかけると思います。
1977年生まれ / 大阪府出身 / 日本理容美容専門学校卒
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