今回のWhy H? では、スタイリストデビューしたばかりのスタッフをピックアップ。
2021年1月にスタイリストデビューしたACE designerの松浦 睦樹に、それまでの道のりと、H.companyのサロンを選んだ魅力を聞きます。
― H.companyに入社されてから、スタイリストデビューまでどれくらいの期間がかかりましたか?
僕のアシスタント期間は、2年半でした。同期と比べると、少し長めのアシスタント期間でしたね。
― 振り返ってみると、どのような2年半でしたか?
元々は、1年半でデビューするのが目標だったんです。H.company入社のきっかけとなったH[eitf]の阿部(達哉)さんが1年半でデビューされていたので、それを目標にしていました。
実際始まってみると、自分が器用じゃないなと感じることも多くて。たくさん練習する時間が必要でしたね。でも、おかげでたくさんのモデルさんを担当し、施術の経験を積めたので、今となってはこの期間があって良かったんじゃないかなと思っています。
― 一番大変だったのは、どのカリキュラムですか?
カットですね。ショート・ロングなど、スタイルが6~7項目に分かれてカリキュラムがあるのですが、これに関しては、練習するしかなかったです。
毎日先輩に聞いて、練習を見ていただいて。ACEの先輩方は、「練習みてください」といつお願いしても「いいよ!」と快く付き合ってくださるんです。
― お願いしやすい環境というのは、とてもいいですよね。練習を重ねて試験に受かった時は、どんなお気持ちでしたか?
「やっと練習が終わった」と、嬉しかったです(笑)。嬉しいけど、ちょっと不安もありつつ…。
― 不安ですか?
技術の試験に合格した後、スタイリストチャレンジというのがあるんです。1カ月で課せられた売上目標をクリアする、という最終試験。
これまでのモデルさん、地元の友達、あとはSNSやminimoというアプリを使って集客し、売上目標を目指す。この時に、ずっと通ってくれるモデルさんたちの存在に、本当に助けてもらいました。アシスタントを2年半続けたことは無駄じゃなかったなと、実感できて。
― スタイリストチャレンジで、一番大変だったことを教えてもらえますか?
基本的に、受付からお見送りまで全部ひとりで行うというところですね。これまでは、先輩について一緒にお客様を担当していたので、そこが全く違うなと。接客と技術と、全部ひとりでやって、なおかつ満足して帰っていただく。この難しさを体感しました。
特に、時間配分。そもそも一人なので、予約を被らせることはできない。時間を守りつつ、技術のクオリティを担保する。例えばトラブルがあって、お客様の入店が遅くなることもあるけれども、急いでいるから適当にやるというわけにはいかないので、そこをどうリカバリーするか。自分自身がどう動けばスムーズに1日を終えられるか。髪を切るだけが美容師の仕事じゃない、ということを実感しました。
― 接客などの対応を含め、さまざまな部分に気を配る仕事だということですね。
そうですね。僕、もともとは人見知りだったんですけど、ACEに入って接客が好きになったんです。なぜかって、お客様がみんな、「楽しかった」って帰っていく店だから。それは、先輩方が各所にすごく気を配りながらも、技術を担保し、お客様を楽しませているということですよね。改めてすごいことだなと。
アシスタントの時は、その時間に自分が携われていることがすごく嬉しかった。だからこそ、髪が綺麗になる以上に、「楽しかった」って言ってもらえるように、おもてなしをしたいんです。
― 他にも、松浦さんから見たH.companyの魅力はありますか?
モデルの施術を営業中にできることです。スタイリストになったときの自分の立居振る舞いを、アシスタントのうちから学べると思います。営業後はしっかり練習に集中できるので、サロンワークと技術を同時に学んでいけます。
― ちなみに、集客はどのようにされているんですか?
今はminimoが一番多いですね。大学生や同年代のお客様が多いので、値段設定も大事だったりします。どんな写真がいいかを先輩に教えてもらったり、系列店のLANY by ACE がminimoにより力を入れているので、どんな文章だと反応がいいのかを教えてもらったり。
― その情報をシェアしあえるというのは、すごくいいですね。
そうなんです。すごく助けてもらっています。
― スタイリストデビューした今、特に感謝を伝えたい方はいらっしゃいますか?
H.companyに入るきっかけになったのは、H[eitf]の阿部さん。その中でもACEに入ろうと思ったのはYUKIさんの影響です。この2人がいなかったら、僕はこの会社に入っていないかもしれないので、本当に感謝しています。
そして、店長のMINEさん・ACEの先輩方。1年半でデビューしたいと目標にしていた僕にとって、うまくいかない日々が続いて、辞めたいと思ったことも正直ありました。「このままデビューできないんじゃないか」って、少し自暴自棄になっていた時、ご飯に連れていってくださったり、話を聞いてくださったり。美容師を続けるモチベーションを保とうとしてくださったんですよね。頑張れ頑張れと背中を押すわけではなく、見守ってもらったというか。
スタイリストになると楽しいんだって、美容師は楽しい仕事だって、先輩たちが毎日見せてくれました。おかげで、ああもう少し頑張ってみようって思える日々でした。モデルさんが来てくれることも大きく、辞められないなって。結局、楽しいから辞めずにここまでこれたのだと思います。
― すごく、暖かいサロンですね。
家族のようだなと思います。いつも見守ってくれて、でも、押さえるべきところはしっかり伝えてくれる。嫌な体育会系じゃないんですよね。練習をちゃんと見てくださるから、僕もちゃんとやらなきゃって思える。結局、ここにいることが楽しくて。それは、スタイリストになって、さらに感じたことでした。
― 楽しい、ですか。
アシスタントでも、お客様に名前覚えてもらったり、楽しいんです。でもやっぱり、一番感謝されるのはスタイリストじゃないですか。当たり前ですが、アシスタントはメインじゃない。僕が頑張らなきゃと思える責任感が、今は心地よいです。
― デビューして1カ月がすぎましたが、今はどうですか?
楽しいです! 休みはいらないと思うくらい、楽しい。スタイリストになってみて初めて、「こんなにたくさんのことを考えて動いていたんだな」と、先輩たちをより尊敬しました。アシスタントは体力的にフル回転しますけど、スタイリストは頭もフル回転しているんだなと。
― 今後、どんなスタイリストになっていきたいですか?
「緊張しない」存在になりたいなと思っています。ある意味美容師っぽすぎないところで安心してもらえるのかなと思って、お客様にそう言ってもらえることが僕も嬉しいので。
サロンは緊張するという人にとって、来やすい場所にすべく、柔らかい存在でありたいなと思います。
僕は店長のMINEさんのアシスタントにつくことが多かったんですけど、その接客がすごく好きなんです。こんな接客できるようになりたいなと思っています。
うちのスタイリストはボケばっかりなので、僕がツッコむ形になるんですけど…。面白いスタイリストばっかりなんですよ! 入社したのがこのサロンでよかったなと、すごく思っています。
「ACEに遊びに来る」、「話に来る」。先輩たちがそういうスタイリストなので、僕もそうなっていきたいです。
1997年生まれ / 勤続年数3年 / 神奈川県出身 / 横浜ビューティーアンドブライダル専門学校卒
Instagram:@m.m_0416