H.company 2022 年間売上ランキング上位のメンバーをピックアップ。
選ばれるスタイリストになる秘訣や、お客様との関係作りなどを深堀りしながら、最前線を走るスタイリストの気になるアレコレを聞いていきます。
【ご自身の強みの作り方】
― ご自身はオールマイティ型 or 特化型?ご自身の強みを教えてください。
どちらでもなく、どのスタイルでも提供できます。
僕が担当するお客様の男女比は5:5で、年齢層も10代〜40代まで幅広いです。
個人的に好きなトレンドやデザインはその時々でもちろんありますが、スタイリストデビューしたときから「これを打ち出したい」「これに特化したい」などはあまり考えていなかったです。
一番大切なことは「お客様の求めるヘアスタイルを提供する」こと。
これは美容師としての義務でもあるので、それに必要な技術や知識は何でも勉強し、練習しています。お客様に長く通っていただくために、変化していくお客様のライフスタイルや好みを一緒に共有しながら、その都度ベストなヘアスタイルを提供しています。
― その強みに行き着いた経緯やきっかけを教えてください。
「一生この美容師さんに任せたい」と思ってもらい、たくさんのお客様に囲まれて毎日楽しく美容師がしたいという、美容学生の頃からの夢が根底になっています。
美容師の仕事自体が好きというのもありますが、人と繋がって関われる仕事であることがとにかく好きですね。
― スタイリストになってからは、どのように腕を磨いていますか?
常にトレンドを勉強するようにしています。その方法は、身近な先輩や後輩スタイリストと情報共有して練習をしたり、ヘアキャンプ、SNS、ピンタレスト、オンラインサロンなど、さまざまな手段を駆使しています!
― 実は今、コソ練していることがあれば教えてください。
コソ練ではないですが、上に書いた方法で技術習得やトレンドをキャッチしたり、自分の好みを探したりしています。
― 2023年の目標を教えてください。
今年も初心を忘れず、誰よりも楽しく美容師をします!!
【顧客様の作り方】
― ご新規のお客様へのカウンセリングの際は、どのような話をしますか?
ご新規のお客様は、当たり前ですが髪の状態の確認となりたいイメージを徹底的に聞きます。
理想をしっかり共有していただいた後は、施術中にゆっくりと話しながら、好きなテイストや好きなもの、ライフスタイルを聞きます。話の中で今後のヘアの提案をして、ワクワクしてもらえることが大切だと思っています。
もしカウンセリング時に、実現が難しそうなヘアスタイルの要望があっても、まずは共感と肯定をしてから、順序立てをして今後の提案をしています。
恐らくやる事は普通だと思います。ですが大事なのは、「この人に任せれば大丈夫そう」と思わせる空気感と、自分に自信がある姿を見せることだと思ってます。
― 「お任せで」と言われた場合、どのような思考を経てスタイルを提案しますか?
実は、3回目までのご来店で「お任せで!」とオーダーをいただくことが僕のコッソリ目標です(笑)。
というのも基本的に3回目までに、お客様の髪のお悩みはもちろん、実は挑戦してみたいスタイルやその人のライフスタイルを理解するようにしているんです。お客様の理想と、僕自身の好きなテイストを織り交ぜながら提案していますね。
多くの美容師がそうだと思いますが、「お任せで」と言われたら張り切っちゃいます!
― 「お客様から信頼を得た!」と感じた瞬間のエピソードを教えてください。
これ!といったエピソードではないですが、お客様にとって大切な方を紹介していただき、担当させてもらえた時や、大事なイベント前にヘアを任せていただいた時は、毎回すごく嬉しくなりますね。
信用してもらえてるんだなと感じます。
― リピートしてもらうために、どのような工夫をしていますか?
まずは僕の人柄や空気感をお客様にも見ていただきたいので、常に飾らず自分らしくいることを心がけてます。ヘアの仕上がりもそうですが、美容師とお客様は人と人の相性もかなり重要なリピートポイントだと思いますね。
お互いに良い意味で、なるべく気を遣わない空気感作りをするようにしています。
― お客様との会話がどうしても盛り上がらない時、どうしていますか?
基本的にお客様と終始コミュニケーションを取るタイプですが、サロンでは静かにゆっくり過ごしたいお客様もいらっしゃいます。
そういうお客様を担当するときは、無理に盛り上げたり、話をふったりはあまりしないようにしています。
― 「売れるスタイリストになりたい!」と後輩に相談された時、どのように答えますか?
そのスタッフの仕事に対するスタンスや、性格、技術力によってかけるアドバイスは変わります。ですが共通して言えることは、その時々の自分の状態に比例して、お客様からの信頼度やリピート率、周りから見た時のカリスマ性の空気感も変わると思います。
なので、まずは「美容師を楽しむこと」。そして「テンションが上がっても頭がキレる状態を保つこと」をよく伝えてます。
そのあとは、後輩一人ひとりに合わせた具体的なアドバイスをします。自分から先輩にそういう相談をできる後輩はすごく素直な子が多い印象です。自然とトップスタイリストになれると思うので、応援しています!
1993年生まれ / 勤続年数10年 / 仙台理容美容専門学校卒
Instagram:@tatsu0801