H.company 指名売上ランキングで上位にランクインする人気スタイリストたち。
そんな彼らにも、新人時代というのはあります。
今だから話せる“しくじり”を、聞きました。
mighty by H / Sub Manager 豊田 誠
僕は元々、練習が大嫌いでした。どうしても「やらされている」と感じてしまい、スタイリストになってからも変わらぬまま。マニュアル以外の自主練習をしてこなかったので、それ以外の技術になるとすごく時間がかかってしまい、お客様がお店を出たい時間に間に合わないこともありました。あの時の空気は、気まずかったですね…。
そんな自分でも少しずつお客様が増え、ようやく「このままではダメだ」と気がつきました。それからは、積極的に自主練をするように。美容師に限らず、技術を必要とする仕事は練習をし続けないと上手くはならないですし、自信もつかないと思います。
お客様からの「また来ます!」という一言が、今の自分につながっていると感じています。
Instagram:@toyodjah.makojah
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H[eitf] / Manager 阿部 達哉
Jr.スタイリスト時代、新規で出会った年下のお客様への会話内容や言葉遣いが若くなりすぎてしまい、先輩スタイリストから注意を受けたことがありました。
「たとえ年下のお客様であっても、はじめましてに違いない」。プロとして失礼のない言葉遣いと接客に気をつけ、少しずつ距離を縮めていくように心がけました。その結果、2回目の再来店率が2倍以上に!
このスタンスは今も続けており、まずは髪についての悩みを丁寧に聞くことからはじめ、そこからゆっくりと時間をかけて、お客様との距離を縮めていくようにしています。
Instagram:@tatsu0801
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Lien by CieL & LakotA / Shop Manager 沖田 将史
スタイリストへの最終試験「スタイリストチャレンジ」の時の話です。オーナーに突然呼ばれ、「3日後から始めよう」と伝えられた僕は、必死でモデルさんを探し始めました。行きつけの居酒屋の店員さんにまで声をかけたおかげで、かなり余裕のあるペースで売上を伸ばしていた頃。1人のモデルさんが、「仕上げを派手に、しっかり巻いてほしい」とオーダーしてくださいました。
巻き始めたものの、カラーまでは笑顔だったモデルさんの表情が段々と曇っていく。その時初めて、自分はコテ巻きが苦手なのだと気がつきました。ここまで順調にきていただけに悔しくて、先輩後輩問わず勉強させてもらい、自信が持てるようになるまで繰り返し練習しました。
再度同じモデルさんにお声がけしてコテ巻きだけをさせていただいた時にいただいた「上手くなってるね」とのお声は、すごく嬉しかったです。その方は、今でも通ってくださっている一番古いお客様。その一件以来、苦手なことはしっかりと練習して、幅広いお客様に喜んでいただけるスタイリストになろうと誓いました。
Instagram:@masashiokita
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ROJITHA / Top Stylist ナガサワ ショウ
僕はラーメンが大好きで、アシスタント時代はお客様とおすすめのラーメン屋さんの話ばかりをしていました。そんな僕に対して先輩スタイリストがかけてくれた言葉は、「いつもラーメンの話ばかりしていて、お前の話には深みがない。美容師なんだから、髪の話も少しはしないとダメだ」ということでした。確かにそうだなと思い直し、自分の話題の引き出しを増やすべく、当時苦手だったケミカルの勉強もしました。
おかげでカラーが得意になり、今でも僕の武器の一つにもなっています。このしくじりのおかげで、スタイリストになった今でも、髪の話を積極的にするように心がけています。
Instagram:@sho.0605
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Taylor / Sub Manager 児島 勇輝
アシスタント時代、シャンプーやカラーの塗布を任せてもらえるようになり、「自分もようやくサロンに貢献できる!」と思い始めていた時のことです。
とあるお客様のヘアカラーを塗布したのですが、後日そのお客様からお直しの電話が入ってしまいました。お直しの日、先輩が改めてカウンセリングを始めたのですが、その時に見たお客様の悲しそうな表情は忘れられません。謝りにいくことさえ、さらに嫌悪感を与えてしまうのではと感じてしまうほどでした。自分の施術がお客様にどれだけのショックを与えてしまったのかを考えると、とにかく自分が憎くて仕方ありませんでした。
それからまもなく後輩も入り技術を教えていく中でも、自分の知識の少なさを痛感しました。後輩たちはたくさんのスタッフから素直に技術を吸収して上達していく中、自分だけ立ち止まっているのではないか。上手くいったその時の技量に、自惚れていただけだと学びました。
それからは常に、自分の技術や接客を「疑う」ことにしました。
「何が良くて上手くいったのか」、「他の状態だったら、こう失敗してしまうのではないか?」と、常に探りを入れる事を意識しています。
おかげで今は余計な邪念も無くなり、先輩後輩関係なく、意欲的にアドバイスを聞く楽しみができ、上達していく事に喜びを感じるようになりました。
お客様に二度と同じような思いをさせない為に、日々アンテナをはり続けてます。
Instagram:@kojiyuki_marveltdsr11