Why "H"
サロンを変えて辿り着いた「自分らしさ」を見つけるステップアップ
石渡 諒太 ROJITHA / Designer
2022.12.27

専門学校卒業後、3つのサロンを経てROJITHAに参画した石渡 諒太 。

スタイリストになってからもステップアップを続ける秘訣は、どんな美容師でありたいかを問う自分との向き合い方にありました。

サロンを変えてもお客様に支持され続けるために必要なこと、そしてROJITHAというサロンについて、聞きます。

「必要とされる存在」になるために、気遣いを磨く
 

 
― 美容師を目指したきっかけを教えてください。
 
中学生の時に初めて美容室に行き、担当してくれた美容師さんのファッションや佇まい、仕事ぶり、さらに「美容室」という彼が働く空間そのものがとても華やかに思えて、美容師になろうと決めました。
 
「やりたいことが一つ見つかれば、仕事にして生きていける」そう思っていたので、その後は美容師だけを目指してきましたね。当時の夢は「東京のサロンで働いて有名な美容師になる」こと。でも、その思いは美容師になってすぐに消えました(笑)。
 
― と、いうのは?
 
お金もない、時間もないで、夢よりも今日生きることで精一杯になってしまって。
 
稼ぐためにも早く一人前になりたかった。負けず嫌いな性格もあって先輩に怒られることも嫌だったので、そのサロンで学べる技術をいち早く習得し、スタイリストになろうと思っていました。学生生活とは一転、とにかく朝も夜も練習しましたね。
 
とはいえ、そんなにすぐにスタイリストになれるわけではありません。なのでまずは、アシスタントとしての目標を決めました。当時の先輩はアシスタントが数人いないと業務が回らない人だったので、「必要としてもらえる存在になろう」と決めたことを覚えています。
 

 
― どうしたら必要としてもらえるのでしょう?
 
圧倒的に仕事ができるようになることですよね。そのために、失敗した時はアシスタントの先輩に「さっきは何がダメで僕は怒られたんですか?」と毎回聞いていました。怖くて、本人には聞けなかったので…(笑)。 でも、失敗した時に大事なのは、「何を直せばいいのか」を認識することなんですよね。
 
気がつくたびに一つずつ直していくと、余裕が生まれる。そうすると、「はさみを研いでおいたら先輩助かるかな」と、指示されていないことにも気を配れるようになりました。
 
13人いた同期は半年後には僕1人になっていましたが、多くがやめてしまう環境の中でやり遂げた自分への信頼感は、その後の自分を支えてくれたと思います。
 
 
H.company傘下のサロンでスピードと技術力を向上。そして、ROJITHAへ
 

 
― その後、H.companyに転職することになった決め手は何ですか?
 
転職を決めた理由は2つあって、当時いたサロンの集客が弱かったこと、さらに新規が入ったとしても下にはチャンスが回ってこないとわかったからです。当時は今のようにSNSを使った自己集客も主流ではなかったので、集客力のあるサロンに行こうと考えました。
 
その時にH.company オーナーの大塚さんと出会い、彼が手がけるサロンで人を探していることを知り、人柄や思想から「この人と働きたい」と転職を決意。H.companyは、「若いスタイリストにこそ、どんどん新規のお客様を担当してもらう」環境です。ここでたくさんのお客様と接した経験によって、自分がどういう美容師でありたいかが少しずつ明確になりました。
 
― 特にどういったことを、学びましたか?
 
技術面では、お客様をお待たせしないように施術の質とスピードを上げること。
メンタル面では、忙しい中でも焦らないように平常心を保つことです。
 
たくさんのお客様がいらっしゃるということは、当たり前ですがゆっくり施術をしていては限られた客数しか接客できないですし、お客様をお待たせしてしまっては満足度が下がります。
 
まずはスピードを上げることから注力したのですが、どうしても「早く手を動かさなきゃ!」と焦ってしまい、最初は苦労しました。
 
リピート率を見ては、「何がダメだったのか」を振り返る毎日。「焦らずに落ち着こう」「お待たせしてしまう時間を楽しんでもらう方法はないか」。工場のように施術をこなしていくのではなく、お客様に満足していただくにはどうしたらいいのかを考え続けるうちに、「美容室にくるお客様が求める本質」に辿り着きました。
 
― その本質とは?
 
すごくシンプルなことですが、みなさん「自分を綺麗にするために」来てくださるわけですよね。それに気がついてからは「お客様全員に綺麗になって帰ってもらう」ことに目を向けるようになりました。
 
回転率を上げる接客スタイルが合わないとなると、更なるステップアップのためには、客単価を上げることを目指していけばいいのだなとわかります。
 
その時のサロンもスタッフの雰囲気がよく働きやすかったのですが、席数が少なかったこと、そもそも若者向けのサロンだったこともあり、もう少し落ち着いた空間かつ席数が多いサロンで働きたいと、ROJITHAへの参画を希望しました。
 
 
ROJITHAは、自分らしさを認めてくれる場所
 

 
― これまでいくつかのサロンを見てきた石渡さんから見て、ROJITHAはどのようなサロンですか?
 
強みの異なるスタイリストが一同に集まったサロン、というイメージですね。個性を活かすとはよく聞きますが、それが体現されています。サロンとしての営業スタイルを押し付けずに、それぞれのやり方を尊重してもらえる環境です。
 
また、カラーが得意な人、メンズスタイルが得意な人など、特化した技術を持っている人が揃っているので、間近で見ながら日々勉強できるところはサロンの強みだと思います。
 
― その中で、石渡さんはどういったスタイルが得意ですか?
 
僕はハイライトやバレイヤージュが得意です。一人のお客様に時間をかける方で、長いと一人4時間くらいかかることも。ここまで時間をかけるのはROJITHAでも珍しかったようですが、今は僕のやり方を認めてもらえています。おかげで、前のサロンにいた時よりも客単価は20~30%上がりました。
 
― 自分のスタイルを貫き、お客様の満足度も売上も上げるというのは、理想ですよね。ですがサロンを変えてしまうと、お客様がついてきてくれるか不安に思う美容師さんは少なくないと思いますが、問題はなかったでしょうか?
 
そうですね、ほとんど問題なかったです。出会った頃は若くても、担当しているうちにお客様も一緒に年齢を重ねていきます。最初はROJITHAの雰囲気に緊張されていた方もいますが、「こちらの方が落ち着くね」と言ってもらえることも多かったです。僕をきっかけにROJITHAの世界観を体感してもらえているのかなと思いますね。
 
― さまざまなサロンを経てご自分のスタイルに辿り着いた石渡さんですが、働くサロン選びに迷う後輩にアドバイスをするとしたら、どう伝えますか?
 
最初は辛くても、経験が積める、集客力の高いサロンを選ぶことをおすすめします。成長のスピードが圧倒的に違うと思うから。そして、常に「なんで」を考えながら動くことも大切です。「なんで、できないんだろう」「なんで単価が上がらないんだろう」…これはステップアップしていっても、常に新しい「なんで」が出てきます。それを一つずつクリアしていくことで、成長もできるし、自分らしいスタイルを見出すことにも繋がっていくのだろうなと思います。
 
― 今後の目標を教えてください。
 
ROJITHAに入社してもうすぐ1年経ちます。当面の目標は、自分のお客様で予約を埋め尽くすことですね。達成して、また新たな目標を設定して、の繰り返しですが、その時その時の状況に応じて、自分が持てる精いっぱいの力を発揮できたらいいな、と思っています。
 

 

Profile|
石渡 諒太 ROJITHA / Designer

1995年生まれ / 勤続年数11ヶ月 / 神奈川県出身 / 横浜理容美容専門学校卒

Instagram:@ishiwata_ryota

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新年早々驚きのニュースが続いておりますが、1日も早く穏やかな日々を過ごせることを祈念しております。

H.companyでは 毎年、初営業日の朝は初詣に行き、新たな志を持ってお客様をお迎えします。皆様の毎日を、ヘアースタイルを通じて彩れますよう。

そして、H.companyで働くスタッフ一人ひとりが仕事にも遊びにも全力の日々を過ごせますよう。

 

本年度も、H.companyをよろしくお願いいたします!

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